デザイナーの仕事について

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■デザイナー3年目●クライアントとのつきあい方読本 vol.40
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凝らないデザイン効果
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凝らないデザインに効果があるといっても、
何?‥と思われるでしょう。
一般的に、
緊張感のあるレイアウトとかすわり心地のよいイスの
デザインには、何かしら秘密が隠されていると思われます。
今回私がお話したいのは、
秘密もなにもないデザイン。
凝らないデザインによる効果についてです。

かつてまだ、私が駆け出しだった頃
さる洋菓子メーカー内で販促の仕事に追いかけられていました。
洋菓子屋というのは、一年のイベントが秋ごろから春先にかけて
集中しています。
大体秋の新作ケーキからクリスマス、バレンタイン、春先の新作ケーキまで
ほぼピークが連続します。

もちろん店が忙しいのですが、販促担当もてんてこ舞いです。
当然、クリスマスにしてもバレンタインにしても
期日は決まってますから、遅れは許されません。
店側からすると一日でも早く販促物を届けてほしいのです。
でもデザインは納得したものを世に出したい。。。
いつも時間との格闘でした。

でもあるとき気がついたのです。
それはクリスマス商戦の時期でした。
普段ケーキのショーケースの下板には、
大理石か黒の下地を敷いているのですが、
クリスマス時期になると、赤い布や金色の星がプリントされた
厚紙などをひいて飾り付けをします。

そのころ、私自身これは地味であまり効果の無い
販促ツールだと思ってました。
なぜなら、その上にケーキを満載するのですから
せっかく敷いたものが見えなくなるのです。
そして何より「デザインもなんもあらへん。メッチャベタやん」とどこかで
否定してたことも事実です。
そうは思いながらも、店からぜひ敷いてくれという要望です。

ある日私は閉店した後の店内で、ケースの下地に真っ赤な布を貼っていました。
すると、その様子を見ていた店の女の子が
「あ〜これでやっとうちの店もクリスマスが来た」と
とても満足した顔で言うのです。

そう
下地が見える見えないは問題ではないのです。
店で働く子にとってはこれが季節感なのです。
ケーキのケースが赤く染まることによって
気持ちが、クリスマス商戦に参加できるのです。

よくデザイナーは、
年間で必ずあるお約束のイベントについて
今までと違うイメージを打ち出そうと考えます。
(たとえばダークトーンのクリスマスとか‥)
もちろんそれに挑戦してゆくことは重要です。
でも、人々が共通認識しているモノなり配色なりは
それが存在するだけで効果があります。
そしてそれを見ただけで気持ちが入る事があります。
これは凝らないことの効果ともいえるのではないでしょうか?

赤と緑でクリスマス。
ピンク色ならば、春で桜。
夏空は青くて白い入道雲。
秋はオレンジと茶色。
メジャーなイベント時には凝ることをせず、
こんな普通の配色で十分納得してもらえる‥
凝らないというよりは、自然に逆らわないデザイン。
これもテクニックのひとつだと思います。

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