デザイナーの仕事について

ふつうのデザイン スタンス vsクライアント 健康 おすすめ DTPで稼ぐ 将来 余談 MailMag 宣言 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■デザイナー3年目●クライアントとのつきあい方読本
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・

-------------------------------------------
ギャランティ=デザイン料について 3
-------------------------------------------
さて、先回は
今の時代は「本来あるべき姿を実践する」ことが
求められてきていると思います。
しかも、よりシビアに。
というところで結びました。
今週はもう少し掘り下げてみましょう。
まず、「本来あるべき姿」というのは
どんな状態でしょうか?
 

たとえば、
欠陥品を出したメーカーは即座に謝罪しなければ世間から糾弾され、
ルールを破って利益を得た企業は市場から締め出される‥
ということです。

子供みたいな話ですが、ルールを守れない奴やウソをつく奴は信用されないということです。
事実、謝罪が遅れ、ルールを破った雪印という会社は消滅しました。
これが、「本来あるべき姿」です。

さて、デザインという仕事における「本来あるべき姿」とはどんなものでしょうか?
私が思う、本来あるべき「デザインの仕事」の姿とは、

デザインをするということは、
広く深い思考を必要とする。そのための知識と見識が必要であり
また、できるかぎりの時間を費やし、知恵を絞らなければならない。
デザイン作業(描く、仕上げる)はまた別途の作業である。

と考えています。
しかし、現実は必要な作業と価格に隔たりがありすぎる‥
平たく言えば、
「現在の価格からすると、必要な作業や思考を投入できない」
だから、ヘビー級の仕事内容でもライト級として済ましてしまう。。。

これは昔から悩まれていたところですが、
現代は顕著になったというか、
すでに手品でも使わなければ「まともな」デザインをおこせない状態であると私は思います。
「いやそんなことないよ」
「現に毎日デザインは上がっているよ」
「時間かけりゃいいってもんじゃないさ」
という声がクライアントから、またはデザイナー側から聞こえてきそうです。

でも、それって何でもかんでも一緒くたにしてません?
考える作業が、作る作業にすりかわってませんか?

一週間だけ使うPOPも
社運を賭けた新製品のロゴも
同じ思考上で作られていませんか?
もしくは同じレベルで発注していませんか?
特に単価が安くなっている現在、数をこなすために、流れ作業になってませんか?

かく言う私も、流れ作業に流されています。
拙いなあと思います。
でも、いちばん拙いと思うのは、
これからデザイナーとして伸びてゆく人々が「本来あるべき、デザインの仕事」が分からないまま
無意識にデザインをしたり、仕事に絶望したり、井の中のかわずで満足してしまったり
(こんなに情報がある時代なのに!)‥
という現実です。

「本来あるべき姿」を求められている時代に
「本来あるべき姿」を見失っている状態は、
崩壊を意味します。

私が思う、「デザインの仕事」の姿が
「本来あるべき姿」かどうか‥という意見もあるでしょう。
でも、価格が安くなっているから仕事内容もそれなりで、
という方向は、自滅崩壊の危機を孕んでいます。

まさかそれは机上論でしょ。
と思われるならば、ひとつ例を挙げます。
現在私は本来のAD業務の他に、
昔でいうところの「版下作業」を中国に発注する業務も行っています。
現状は、家の間取図をイラストレーターでおこしたり
テキストを打ち(もちろん日本語!)、定型フォームに流し込むような
作業をさせていますが、ゆくゆくはデザインを含めて
チラシの一枚を仕上げさせるつもりでいます。
実際一部の業種では、それが成功しています。
彼らのスピードは恐るべきものがあります。
理解の深度も日に日に深まっています。

そして、そして圧倒的に価格が安いのです。
デザインを単なる「作業代」として評価するならば彼らの方が圧倒的に有利です。
しかも今、考えて作るはずのデザインですら、彼らの仕事の領域に入りつつあります。
この現象が進めば何が起こるか‥
多分、低価格であれば歓迎される仕事は国内に残らない可能性があります。

そう、だからこれからは、
不当に扱われている「デザインの仕事の本来あるべき姿」を
我々自身がクライアントに主張すべきです。
デザイナーが生き残るために。
そして、デザインが死滅してしまわないように。

後記
費用対効果という言葉があります。
デザインはそれが見えにくいと言われます。
だからこそ価格が崩壊しやすかったのだと思います。
しかし、我々の仕事はなぜこの価格になるのかを
いままで、あまりにも説明しなさ過ぎたのではないでしょうか?
少々外れてても、舌足らずでもいいから
これからは「なぜこの価格」になるのかを説明しなければ
ならないのではないかと考えています。
本来のデザインを取り戻すために。。

次へ
バックナンバーTOPへ
 
 
メールマガジン 「デザイナー3年目 クライアントとのつきあい方読本」
週に一回お届けする、デザイナーに共感を与える メルマガ 。このサイトのエンジンです。
メールアドレス:
 
ふつうのデザイン スタンス vsクライアント 健康 おすすめ DTPで稼ぐ 将来 余談 MailMag 宣言 
 

Copyright(C)2005 ordinary design all right reserved.