「アガリが太い」仕事・デザイナーの余談

ふつうのデザイン スタンス vsクライアント 健康 おすすめ DTPで稼ぐ 将来 余談 MailMag 宣言 
 

「アガリが太い」仕事
そのプレゼンは勝たなければならなかった。
もちろん「その」だろうが、
「あの」だろうがプレゼンは勝たねばならないのだが、
これは特に会社的に力が入っていた。
平たく言うと「アガリが太い」仕事なのである。

その後めでたくプレゼンに勝ち、
クライアントの会議に出席を依頼された。
時間通り午後3時に到着し、しばし待たされる…
壁の向こうは会議をしている声がする。
またしばし待たされる…

一緒に来た担当営業は
「次があるんで、悪いけど先出るわ」という
定型文を残し去ってゆく。
そしてまた…
「オイ!もう5時やないか!」と思った頃に
会議室に通される。

 


中では10人ほどの開発、営業、統括の人間がなにか勝手に
ワイワイ言い合っていた。
その光景は、まるで中学校の休憩時間の教室のようだった。
つまり、みんな勝手気ままで統制がとれてない…。
すでにイヤな予感はあったのだが
「アガリが太い」仕事なのである。
帰るわけにも行かない。

ここまでお読みの方には、もう察しがついておられると思うが、
結果的に会議の内容は我々がいようがいまいが
どうでもいい内容だった。
そしてこんな会議は得てして長いのである。

小錦のような体型の担当者が、来春の新製品のランドセルの
特徴を自慢する(すでに商品説明の域ではない)。
「これな、肩ベルトが伸びるねん」
「だからな、俺でも背負えるねん」
といって、赤いランドセルを嬉しそうに小錦が背負う。
「ホウ、そりゃすごいですね」と愛想で生返事をしながら、
時計を見ると午前3時だった……

「アガリが太い」仕事なのである。
午前3時は、ランドセルを背負った小錦を
賞賛するのは辛い時刻だったけれど
まだ帰るわけに行かない。
それでも、やっといくつかの決定事項を得て、
深夜のタクシーで帰路に着いた。

翌日
「先方の会議につき合ってたら、朝の3時までかかってしまって…」
というウソくさい理由は通らない我が社なので、(ウソではないのだが)
ヘロヘロになりつつも時間通り出勤する。
そして9時過ぎ、昨晩のクライアントから電話がかかってきた。
「あ、昨日のな決定事項な全部白紙にしといて。また連絡するわ」……

「アガリが太い」仕事なのである。
やめる訳にいかないのである。

でもその時私は思った。
子どもっぽいといわれようが、どう思われようがもういい!
その時から今までこの会社の製品は一切買っていないのである。
そしてこれからも一生買わないと思う。

付記:
この「この会社の製品は一生買わない」ですが、
これを個人的不買運動と呼んでます。
悪い噂を流す訳にもいかず、かといって火付ける(オイオイ)訳にもいかない…
でも仕事は進めなきゃいけない。
仕事上どうにも腹に据えかねたクライアントにはこれを実施しています。
私ひとりが実施したところで、なんの影響もないのですが
やっぱりね、人間のやってることですからね。


デザイナーの余談へ戻る
 
 
 
 
メールマガジン 「デザイナー3年目 クライアントとのつきあい方読本」
週に一回お届けする、デザイナーに共感を与える メルマガ 。このサイトのエンジンです。
メールアドレス:
 
ふつうのデザイン スタンス vsクライアント 健康 おすすめ DTPで稼ぐ 将来 余談 MailMag 宣言 
 

Copyright(C)2005 ordinary design all right reserved.